■判別式(その10)

[Q]sに関する2次方程式

  xs^2+s+y=0

が重根をもつ範囲を図示せよ.

という問題では簡単すぎる.

  D=1−4xy=0→y=1/4x

 かといって

[Q]sに関する4次方程式

  s^4+xs^3+s^2+ys+1=0

が重根をもつ範囲を図示せよ.

では,その判別式を計算するのも容易ではない.

 したがって,

[Q]sに関する3次方程式

  s^3+xs^2+ys+1=0

が1つの実数解と1組の重根をもつ範囲を図示せよ.

という問題に落ち着くのであろう.

===================================

[おまけ]

[Q]立方体の切り口は何角形になるか?

[A]正三角形,正方形,正六角形はすぐわかると思うが,七角形以上はできない.五角形はできるが,正五角形はならない.

 立方体の6頂点のうち,3頂点を通る平面で切ると正三角形ができる.立方体の各面の中心部に1/3正方形ができるように穴をあけた立方体をシェルピンスキーの立方体と呼ぶことにする.それでは

[Q]シェルピンスキーの立方体を3頂点を通る平面で切ってできる切り口の形は?

[A]三菱

 立方体の12辺のうち,6辺の中点を通る平面で切ると正六角形ができる.

[Q]シェルピンスキーの立方体を6辺の中点を通る平面で切ってできる切り口の形は?

[A]正六角形の中に星形六角形(ダビデ星)の穴ができる.

===================================