■変形するデルタ32面体(その1)
コラム「変形するデルタ20面体に対する疑義」に掲げたゴールドバーグのデルタ20面体は,面の形を変えずに連続的に変形するという折り曲げ可能多面体ではなくて,3つの安定した形状をとるという多面体という意味の3安定多面体であった.この変形多面体は,安定した形状から別の安定した形状への移行中には面は微かに曲がらなければならない.

もうひとつの変形するデルタ多面体の例がポール・メイソンにより発見されている.それは立方体の各面を底面とする6つの四角錐のひとつを切り離し,その間に反角柱を挿入したものである.この多面体は容易に変形させることができ,いくつ安定な形があるのかもわからないほどである.



ひとつだけ離れた角錐を正方形面にしても容易に変形させることができる.



しかし,この多面体も折り曲げ可能多面体ではなく,ある部分はほんの少しねじられているのである.とはいえ,実際に認識できるほどのねじれではなく,無限に小さい振動なので認識できる限界を超えているのである.
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