■整数の積(その48)
p^2−2q^2=0は整数解をもたない.そこで,誤差1を許すことにして
p^2−2q^2=±1 (ペル方程式)
の整数解(p,q)を求め,√2の近似値とする.
7^2−2・5^2=−1
17^2−2・12^2=+1
41^2−2・29^2=−1
アルキメデスはπの近似値を
3・10/71<π<3・10/70
であることを示したが,√3の近似値も与えている.
1351/780<√3<165/153
25・51/52<15√3<25・50/51
これらは
1351^2−3・780^2=+1
165^2−3・153^2=−2
を満たす.このことからアルキメデスはペル方程式を知っていたと考えられている.
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