■a^2+b^2=2c^2の幾何学的な解釈(その3)

[1]楕円:

  x^2+y^2/22=(22・9^2+19^2)/22=2143/22

は無限に多くの有理点をもつ.(2143は素数である)

[2]この楕円の面積は

  π√22・√2143/22=π√2143

で与えられることはすぐわかるがそれから先が進まない.

[3]2π√2=99^2/1103

はラマヌジャンの1/π公式の主要項である.(1103は素数である)

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[4]ラマヌジャンの1/π公式(1914年)

  1/π=2√2/99^2Σ(4k)(1103+26390k)/(4^k99^kk!)^4

 長い間証明されなかった異色の式である.収束は速い.k=0としても

  2π√2=99^2/1103

は少数第6位まで正しい値を与える.π=3.14159274101257

 ラマヌジャンの式に刺激されて,チュドノフスキーの式

  1/π=Σ(−1)^n(6n)!(163096908+6541681608n)/(3n)!(n!)^3(262537412620768000)^n+1/2

が考案されている.

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[5]BBP公式(1997年)

  π=Σ1/16^n{4/(8n+1)−2/(8n+4)−1/(8n+5)−1/(8n+6)}

 コンピュータを使って発見された異色の式である.この公式の不思議な点は円周率を16進法で表すとき,任意の桁(たとえば1000桁目)を直接計算できるという点である.

 10進法で使えるような公式はまだ発見されていない.16進数あるい一般に2^m進数のときだけ公式が存在するのだろうか? 10進数がたまたま指の数が5本であることに由来しているだけならば,πの計算を2^m進数に限定する理由はないはずである.

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