■置換多面体の空間充填性(その289)

 空間充填2^n+2n胞体

  {3,4}(110)

  {3,3,4}(0100)

  {3,3,3,4}(01100)

  {3,3,3,3,4}(001000)

の局所幾何について考えてみたい.

 x=2/nとすると,それぞれの頂点座標は

2次元:(x,0)の置換 

3次元:(x,x/2,0)の置換,1辺の長さx/2・√2

4次元:(x,x,0,0)の置換,1辺の長さx・√2

5次元:(x,x,x/2,0,0)の置換,1辺の長さx/2・√2

6次元:(x,x,x,0,0,0)の置換,1辺の長さx・√2

 BCC型空間充填において,n=2のときは正方形の頂点のまわりには4個の図形が集まります.n=3のときは切頂八面体の頂点のまわりには4個の図形が集まります.nの偶奇によって,事情が異なるのかもしれません.

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【1】並進ベクトル

 頂点周囲の並進ベクトルを考えてみると,たとえば,3次元では

  (1,0,0),(0,1,0),(0,0,1)

  (1,1,±1)

4次元では

  (1,0,0,0),(0,1,0,0),(0,0,1,0),(0,0,0,1)

  (1,1,±1,±1)

の陽になる者と思われる.

 そこで,切頂面と原正多胞体のn−1次元面の配置を調べてみると

[1]偶数次元

 n=2のとき,0と2→(1,0),(1,±1)

 n=4のとき,2と4→(1,0,0,0),(0,1,0,0),(1,1,±1,±1)

 n=6のとき,3と8→(1,0,0,0,0,0),(0,1,0,0,0,0),(0,0,1,0,0,0),(1,1,1,±1,±1,±1)

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[2]奇数次元

 n=3のとき,1と2→(1,0,0),(1,1,±1)

 n=5のとき,2と4→(1,0,0,0,0),(0,1,0,0,0),(1,1,1,±1,±1)

 n=7のとき,3と8→(1,0,0,0,0,0,0),(0,1,0,0,0,0,0),(0,0,1,0,0,0,0),(1,1,1,1,±1,±1,±1)

になるのだろうか?

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