■ラマヌジャンのリスト(その6)
n=243の場合,p(243)=133978259344888に対して
p(n)〜exp(π√(2n/3))/4n√3〜1.38×10^14
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【1】分割数の近似式・再考
実は,円周法に基づく漸近公式の結果を正確に証明するだけでも,長くてこみ入った理論が必要になります.そこで漸近公式の概要だけを簡単に述べますが,σ(k)をkの約数の和とすると,p(n)に対する漸化式
p(n)=1/nΣσ(k)p(n-k)
において,σ(k)の漸近的振る舞い
1/n^2Σσ(k)〜π^2/12
を用いると,nが大きい場合の分割数の漸近挙動
p(n)〜exp(π√(2n/3))/4n√3
を得ることができます.
このことから,p(n)は準指数関数と考えることができます(p(n)^(1/n)→1).参考までに記しますが,
p(n)≦p(n-1)+p(n-2)
が成り立つことより,分割数の増大速度はファイボナッチ数で上から抑えられることが示されます.したがって,黄金比φ=(√5+1)/2とおくと上界は
p(n)<φ^n.
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