■置換多面体の空間充填性(その284)

 準正多面体では頂点回りは一様であるが,(一般に)辺回りは一様ではない.そのため

  fn-1=f0Σ(x/a)

は成り立つが,

  fn-1=fkΣ(x/a)

は成り立たない.したがって,局所幾何学の目標は

  fk=f0Σ(x/a)

ということになる.これまでの議論の流れを振り返っておきたい.

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[1](局所)表現型から大域像を知ることは3次元ではよいのであるが,4次元では役に立たなくなる.同次形になるからである.→(その197)

[2]逆に,大域幾何学の公式から局所幾何学の公式を得るのも難しいようである.→(その227)〜(その237)

[3]局所幾何学に関する一応の結論は(その249)でだしてあるが,4次元に関しては(その250)〜(その254)で完璧に計算できている.

[4]頂点回りのk次元胞については,(その261)〜(その266)参照.

[5](その272)以降は[3][4]のやり直しである.最終結論は(その278).

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[おまけ]正単体と立方体では1次元低い正単体の面数,正軸体では1次元低い正軸体の面数と等しくなった.散在型では正12面体,正120細胞体では1次元低い対応物,正24胞体1次元低い立方体と等しくなった.→(その238)〜(その239)

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