■整数の積(その38)
(その36)(その37)では面倒な計算を行ったが,実はこの問題は計算してはいけないものである.
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当初考えた問題は
[Q]2でも3でも4でも5でも6でも割って1余る数は何か.
というものであった.この問題の答えは中学生にもできて
[A](2,3,4,5,6の最小公倍数)+1=2^2・3・5+1=61
60は2,3,4,5,6で割り切れる最小の数であって,6で割り切れることは2でも3でも割り切れることであるから,最小公倍数は2^2・3・5である.仮に7で割っても1余る数をいう条件を加えるならば
[A](2,3,4,5,6,7の最小公倍数)+1=2^2・3・5・7+1=421
それでは2で割ると1,3で割ると2,4で割ると3,5でで割ると4,6で割ると5余る数は何かというと,答えは
[A](2,3,4,5,6の最小公倍数)−1=2^2・3・5+1=59
7で割ると6余る数をいう条件を加えるならば
[A](2,3,4,5,6,7の最小公倍数)−1=2^2・3・5・7−1=419
となって,+1が−1に変わるだけなのである.
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