■整数の積(その32)

 合成数による整除性法則

[1]x=6:1の位が0,2,4,6,8かつ各位の数の和が3の倍数(2の倍数かつ3の倍数)

[2]x=10:1の位が0(2の倍数かつ5の倍数)

[3]x=12:下2桁が4の倍数かつ各位の数の和が3の倍数(3の倍数かつ4の倍数):3と4は12の互いに素な因数(2と6は互いに素でない)

[4]x=18:2の倍数かつ9の倍数):2と9は18の互いに素な因数(3と6は互いに素でない)

を(その30)と同じ形に直してみたい.

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[1]合成数6による整除性のためには,1の位の数を除去し,残った数から除去した数のk倍を引く.51=17・3

  100a+10b+c=0  (mod6)

  10a+b−kc=0  (mod6)

に還元されるということである.10倍して引いてみると

  (10k+1)c=0  (mod6)

しかし,6の倍数は偶数であるから,解なし.

  100a+10b+c=0  (mod6)

から

  10a+b+kc=0  (mod6)

を10倍して引いてみると

  (10k−1)c=0  (mod6)

しかし,6の倍数は偶数であるから,解なし.

 x=10,12,18などいずれの場合も同様に解なしである.

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