■整数の積(その25)
(その24)では9に対する整除性法則(ある数の各桁の数の和が9で割り切れるかつそのときの限り,その数は9で割り切れる)を用いた.たとえば,176328(9の倍数)の場合,
1+7+6+3+2+8=27→9で割り切れるのでOK
2+7=9→9で割り切れるのでOK
ここでは,19に対する整除性法則を調べてみたい.
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19で割り切れる数は,最下位の桁を2倍した数を,残りの桁の数に加える.するとその数は19で割り切れる.多数回の反復作業が必要とされるが,たとえば,・・・
[1]625632(19の倍数)の場合,
62563+2・2=62567→19で割り切れるのでOK
6256+2・7=6270→19で割り切れるのでOK
627+2・0=627→19で割り切れるのでOK
62+2・7=76→19で割り切れるのでOK
7+2・6=19→19で割り切れるのでOK
1+2・9=19→19で割り切れるのでOK
[2]784836(19の倍数でない)の場合,
70483+2・6=70495→19で割り切れないのでNG
7049+2・5=7059→19で割り切れないのでNG
705+2・9=723→19で割り切れないのでNG
72+2・3=78→19で割り切れないのでNG
7+2・8=23→19で割り切れないのでNG
2+2・3=8→19で割り切れないのでNG
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11に対する整除性法則についてもまとめておきたい.
(ある数の奇数桁の数の和)−(ある数の偶数桁の数の和)が11で割り切れるかつそのときの限り,その数は11で割り切れる.
たとえば,42658(11の倍数)の場合,
(4+6+8)−(2+5)=18−7=11→11で割り切れるのでOK
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