■整数の積(その23)
連続するn個の整数の交代和を調べてみると,
3!−2!+1!=5 (素数)
4!−3!+2!−1!=19 (素数)
5!−4!+3!−2!+1!=101 (素数)
6!−5!+4!−3!+2!−1!=619 (素数)
7!−6!+5!−4!+3!−2!+1!=4421 (素数)
8!−7!+6!−5!+4!−3!+2!−1!=35899 (素数)
はすべて素数です.このパターンはずっと続くのでしょうか?
しかし,
9!−8!+7!−6!+5!−4!+3!−2!+1!=326981=79×4139 (非素数)
となって,破綻します.
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それでは,
1^2=1 (三角数)
2^2−1^2=3 (三角数)
3^2−2^2+1^2=6 (三角数)
4^2−3^2+2^2−1^2=10 (三角数)
5^2−4^2+3^2−2^2+1^2=15 (三角数)
最初のいくつかの値は正しくとも,同じパターンが続くとは限らないこともあるが,このパターンはずっと続く.証明せよ.
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フェルマー数
3,5,17,257,65537,・・・
はその前のすべてのフェルマー数の積に2を足したものになっている.すなわち,
3+2=5
3・5+2=17
3・5・17+2=257
3・5・17・257+2=65537
あるが,このパターンはずっと続く.証明せよ.
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たとえば,最初の2つのフェルマー数の積
(2+1)(2^2+1)=2^3+2^2+2+1
これに2を足すと
(2+1)(2^2+1)=2^3+2^2+2+1+1+1
=2^3+2^2+2+2+1
=2^3+2^2+2^2+1
=2^3+2^3+1
=2^4+1 (フェルマー数)
以下,数学的帰納法で大きな積に対しても同じパターンがあてはまることを示せばよい.
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