■電卓のちから(その4)

  (10k+5)^2=10(10k^2+10k)+25

  (100k+25)^2=10^2(10^2k^2+50k)+625

  (1000k+625)^2=10^3(10^3k^2+1250k+390)+0625

となって,この形の保型数はここでおしまいである.

  (10k+6)^2=10(10k^2+12k−4)+76

  (100k+76)^2=10^2(10^2k^2+152k+54)+376

  (1000k+376)^2=10^3(10^3k^2+752k+5)+9376

となって,この形の保型数はまだ続くが,いつかはおしまいになるだろう.

 実際,

  (09376)^2=87909376・・・保型数

となる.

 ところで,1桁ごとに式の形が変わるのでは調べるのが大変である.そこで,・・・

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 保型数をx=10k+5,10k+6

2桁ののときk=1〜9

3桁のときk=10〜99

4桁ののときk=100〜999

で表す.

  (10k+5)^2=100k(k+1)+25

  (10k+6)^2=100k(k+1)+20k+36

 xがn桁の保型数であれば,

  (10k+5)^2−(10k+5)=100k(k+1)+25−10k−5=100k^2+90k+20=q・10^n

  (10k+6)^2−(10k+6)=100k(k+1)+20k+36−10k−6=100k^2+146k+30=q・10^n

となるkを求めることができるかという問題になる.

 概算で済ませたいならば

  100k(k+1)≒q・10^n≒x^2

  100k^2≒q・10^n≒x^2,k≒x/10

を求めればよいであるが,結局,元の式x=10k+5,10k+6に戻ってしまっただけである.

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