■15定理と290予想(その5)

 ラグランジュの定理:どんな自然数でも

  x^2+y^2+z^2+w^2

の形に書ける.

 これは解を具体的に求めるのではなく,下位が存在することを保証する存在定理である.また,解は一意であるとは限らない.

  15=3^2+2^2+1^2+1^2

の場合は1通りに限られるが,

  1718=30^2+25^2+12^2+7^2=40^2+9^2+6^2+1^2

は2通り(以上)の表現をもつ.

 また,

  7=1^2+1^2+1^2+2^2

  15=3^2+2^2+1^2+1^2

では同じ平方数1^2が現れる.異なった平方数の和として書けない数は31個あるとのことである.15を含め,

  2,3,6,7,8,11,12,15,18,19,

  22,23,24,27,28,31,32,33,

  43,44,47,48,60,67,72,76,

  92,96,108,112,128

がそのリストである.

 数が十分大きければ異なる平方数の和で表すことができる.128はこうならない最大の数で,その次の129は

  129=8^2+7^2+4^2

と異なる数の和である.

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