■オイラーの士官36人の問題

 オイラーの士官36人の問題は6×6グレコ・ラテン方陣の問題です.あらゆる可能性を調べなければならない証明は厄介な話ですが,オイラーの士官36人の問題の不可能性の証明などもその1例です.

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 この問題が解けないことを証明したのは1901年のタリーの証明なのですが,じつはオイラーは6×6だけでなく2,6,10,14,・・・・,4n+2では解けないと予想しました.

 ところが,1959年にはボウズ,パーカー,シュリカンデが10次の解を示して,オイラー予想が間違いであることを示しました.以来,解けないことが自明な2×2とタリーの示した6×6の場合だけであることが証明されました.驚くべきことに他のサイズならばどんな方陣であっても解が存在するのです.

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