■置換多面体の空間充填性(その271)

 (その246)以降,ローカルな面数公式,すなわち,頂点に集まるk次元面については,いささか奇妙なn−1次元の双対図形を考える方法を採用した.その正当性について再考したい.

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[1]準正多胞体の頂点に集まるファセットは確実にわかっている.4次元の場合,ファセットの表現型(たとえば466とか)もわかっている.

[2]頂点次数も確実に計算できる.

[3]ファセットを点とみなし,辺をファセットのみなしたn−1次元双対図形を考える.すなわち,変形的ではあるが,頂点図形の双対である.

[4]点と点を結ぶ辺が頂点に集まるn−1次元面に対応することになる.すると,2次元面はn−2次元面に,・・・,n−1次元面は1次元面に対応することになる.

[5]双対図形の情報がわかることによって,この図形の面数は頂点次数に等しく,また,辺数は頂点に集まる2次元面数に等しい.この連立方程式を解くことになる.

[6]この手順は,もとになる多胞体ごとに個別に考える必要があり,公式化するのは難しそうである.

[7]4次元ではいいが,5次元では連立方程式の数が足りないかもしれない.しかし,その場合も頂点図形の双対のfベクトルがわかれば計算は可能である.実際,5次元であっても頂点図形の双対のfベクトルがわかれば計算は可能であることが確かめられた.

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