■置換多面体の空間充填性(その269)

 (その268)の続きである.本来は方程式に拠らす,共通部分の形を同定しながら進むのが筋であるが,それを個別に考えるのは難しそうである.

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[6]{3,3,3}(1010)

  {3,3}(010)1個

  {3}(10)×{}(1)2個

  {}(0)×{3}(10)0個

  {3,3}(101)2個

  {3,3}(010)1個

  {3}(10)×{}(1)2個

の共通部分は{3}(10)

  {3}(10)×{}(1)2個

  {3,3}(101)2個

の共通部分は

  {3}(10)と{}(1)×{}(1)

の両方の可能性が考えられるが,後者であろう.

  {3,3}(101)2個

  {3,3}(010)1個

の共通部分は{3}(10)である.

 5点からなる図形で,頂点次数は6であるから6面体を考えなければならない.個別に考えるのはかなり面倒そうであるが,その辺数は9であるから

  x+y=9

  x/3+y/4=8/3→x=5,y=4

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

[7]{3,3,3}(1101)

  {3,3}(101)1個

  {3}(01)×{}(1)1個

  {}(1)×{3}(11)2個

  {3,3}(110)1個

  {3,3}(101)1個

  {3}(01)×{}(1)1個

の共通部分は{3}(01)

  {3}(01)×{}(1)1個

  {}(1)×{3}(11)2個

の共通部分は{}(1)×{}(1)

  {}(1)×{3}(11)2個

  {3,3}(110)1個

の共通部分は{3}(11)である.

 頂点次数は5であるから5面体を考えなければならない.5点からなる図形であるから四角錐で,その辺数は8であるから,

  x+y+z=8

  x/3+y/4+z/6=2→4x+3y+2z=24

  x=3,y=2,z=3

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

[8]{3,3,3}(1110)

  {3,3}(110)1個

  {3}(10)×{}(1)1個

  {}(0)×{3}(11)0個

  {3,3}(111)2個

  {3,3}(110)1個

  {3}(10)×{}(1)1個

の共通部分は正三角形か正方形,前者であると思われる.

  {3}(10)×{}(1)1個

  {3,3}(111)2個

の共通部分は正方形

  {3,3}(111)2個

  {3,3}(110)1個

の共通部分は正六角形である.

 4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその辺数は6である.

  x+y+z=6

  x/3+y/4+z/6=4/3→4x+3y+2z=16

  x=1,y=2,z=3

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

[9]{3,3,3}(1111)

  {3,3}(111)1個

  {3}(11)×{}(1)1個

  {}(1)×{3}(11)1個

  {3,3}(111)1個

  {3,3}(111)1個

  {3}(11)×{}(1)1個

の共通部分は正六角形

  {3}(11)×{}(1)1個

  {}(1)×{3}(11)1個

の共通部分は正方形である.

 4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその辺数は6である.

  y+z=6

  y/4+z/6=5/4→3y+2z=15

  y=3,z=3

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