■置換多面体の空間充填性(その268)
ローカルな面数公式では,頂点図形の双対がわかれば5次元以上でも計算できることはわかったが,本来は方程式に拠らす,共通部分の形を同定しながら進むのが筋であろう.
しかし,本当にうまくいくであろうか? (その246)(その247)を使って試してみたい.
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[1]{3,3,3}(1000)
頂点に集まるファセットは{3,3}(100)4個
これらを点とみなす.双対を考えると辺に相当するのはファセットの2次元面,面に相当するのはファセットの1次元面である.
すなわち,2次元面は{3}(10)6個,1次元面は{}(1)4個
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[2]{3,3,3}(0100)
{3,3}(100)2個
{3,3}(010)3個
5点からなる図形で,頂点次数は6であるからその面数は6である.これは重三角錐と思われ,その辺数は9である.ここで,辺ごとに試して行かなければならないが,いずれも三角形面でその数は9個である.1次元面は{}(1)6.
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[3]{3,3,3}(1100)
{3,3}(100)1個
{3,3}(110)3個
{3,3}(100)1個は(3,3,3)
{3,3}(110)3個は(3,6,6)
4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその面数は4である.これは三角錐と思われ,その辺数は6である.ここで,辺ごとに試して行かなければならないが,これらの共通部分は{3}(10)であるが,非共通部分として{3})(1,1)もある.
四面体状に配列すると,辺の数は6本で,x=3,y=3とすると
x/3+y/6=3/2
を満たす.
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[4]{3,3,3}(0110)
{3,3}(110)2個
{3,3}(011)2個
{3,3}(110)2個は(3,6,6)
{3,3}(011)2個は(3,6,6)
これらの共通部分は{3}(10),{3}(11)のどちも可能である.
四面体状に配列すると,辺の数は6本で,x=2,y=4とすると
x+y=6
x/3+y/6=4/3
を満たす.
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[5]{3,3,3}(1001)
このペトリー多面体については,頂点に集まる2次元面はわかっていて,頂点回りには
切頂面{3,3}(001)1個(四面体)
切稜面{3}(01)×{}(1)3個(三角柱)
2次元面{}(1)×{3}(10)3個(三角柱)
3次元面{3,3}(100)1個(四面体)
三角錐10,三角柱20
{3,3}(001)1個・・・頂点数4
{3}(01)×{}(1)3個・・・頂点数6
f3=(2/4+6/6)・f0=10+20=30 (1331)=(1,1)^3
三角形40枚,四角形30枚
{3}(01)6個・・・頂点数3
{}(1)×{}(1)6個・・・頂点数4
f2=(6/3+6/4)・f0=70 (363)=3(1,1)^2
次数6で,辺回りに三角形2,四角形2,正四面体1,三角柱3
f1=(6/2)・f0=60
f1=(3/2+3/2)・f0=60 (3,3)=3(1,1)
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