■置換多面体の空間充填性(その267)
ローカルな面数公式では,頂点図形の双対がわかれば5次元以上でも計算できることはわかったが,本来は方程式に拠らす,共通部分の形を同定しながら進むのが筋であろう.
それとは逆行するが,(その246)(その247)を方程式による方法で書き直してみたい.
===================================
[1]{3,3,3}(1000)
頂点に集まるファセットは{3,3}(100)4個は(3,3,3)
4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその面数は4である.これは正四面体と思われ,その辺数は6である.頂点に集まる2次元面数は
x=6
6/3=10/5
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[2]{3,3,3}(0100)
{3,3}(100)2個は(3,3,3)
{3,3}(010)3個は(3,3,3,3)
5点からなる図形で,頂点次数は6であるからその面数は6である.これは重三角錐と思われ,その辺数は9である.
9/3=30/10
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[3]{3,3,3}(1100)
{3,3}(100)1個は(3,3,3)
{3,3}(110)3個は(3,6,6)
4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその面数は6である.これは重三角錐と思われ,その辺数は6である.
x+y=6
x/3+y/6=3/2→2x+y=9→x=3,y=3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[4]{3,3,3}(0110)
{3,3}(110)2個は(3,6,6)
{3,3}(011)2個は(3,6,6)
4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその面数は6である.これは重三角錐と思われ,その辺数は6である.
x+y=6
x/3+y/6=4/3→2x+y=8→x=2,y=4
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[5]{3,3,3}(1001)
{3,3}(001)1個は(3,3,3)
{3}(01)×{}(1)3個は(3,4,4)
{}(1)×{3}(10)3個
{3,3}(100)1個
8点からなる図形で,頂点次数は6であるからその面数は6である.これは立方体と思われ,その辺数は12である.
x+y=12
x/3+y/4=7/2→4x+3y=42→x=6,y=6
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[6]{3,3,3}(1010)
{3,3}(010)1個は(3,3,3,3(
{3}(10)×{}(1)2補は(3,4,4)
{}(0)×{3}(10)0個
{3,3}(101)2個は(3,4,3,4)
5点からなる図形で,頂点次数は6であるからその面数は6である.これは重三角錐と思われ,その辺数は9である.
x+y=9
x/3+y/4=8/3→4x+3y=32→x=5,y=4
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[7]{3,3,3}(1101)
{3,3}(101)1個は(3,4,3,4)
{3}(01)×{}(1)1個は(3,4,4)
{}(1)×{3}(11)2個は(6,4,4,)
{3,3}(110)1個は(3,6,6)
5点からなる図形で,頂点次数は5であるからその面数は5である.これは四角錐と思われ,その辺数は8である.
x+y+z=8
x/3+y/4+z/6=2→4x+3y+2z=24→x=3,y=2,z=3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[8]{3,3,3}(1110)
{3,3}(110)1個は(3,6,6)
{3}(10)×{}(1)1個は(3,4,4)
{}(0)×{3}(11)0個
{3,3}(111)2個は(4,6,6)
4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその辺数は6である.
x+y+z=6
x/3+y/4+z/6=4/3→4x+3y+2z=16
x=1,y=2,z=3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[9]{3,3,3}(1111)
{3,3}(111)1個は(4,6,6)
{3}(11)×{}(1)1個は(6,4,4)
{}(1)×{3}(11)1個
{3,3}(111)1個
4点からなる図形で,頂点次数は4であるからその辺数は6である.
y+z=6
y/4+z/6=5/4→3y+2z=15
y=3,z=3
===================================