ギリシアの人々は紀元前３世紀には１年が３６５日と１／４日であることを知っていて，紀元前４６年にユリウス・カエサル（シーザー）は４年ごとに閏年を加えた．これがユリウス暦である．

　ユリウス暦はその後１６００年間何の問題もなく使われたが，１年間３６５．２５日ではなく，３６５．２４２２日であって，３６５．２５日に

　　６０×２４×０．００７８＝１１分

足りない．したがって，

６０×２４÷１１＝１２８年

１２８年につき１日遅れることになる．

　結局，１５７８年に教皇グレゴリウス１３世は４で割れる年を閏年，

ただし，１００で割れる年は平年，４００で割れる年は閏年と定めた．これがグレゴリオ暦である．

　この調整により暦は極めて正確となり，グレゴリオ暦が丸１日遅れるのは，西暦３７１９年になるという．（なお紀元０世紀，紀元０年というのはなく，紀元前１年の翌年は紀元１年である．）

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