■素数定理の深化(その7)

 mod3,mod5,(mod7)で考えるだけでもかなりのことがわかる.たとえば,・・・

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[1]双子素数(p,p+2)について,mod3,mod5で考えた結果,pは30n+11型素数または30n+17型素数または30n+29型素数でなければならないことがわかる.

[2]三つ子素数(p,p+2,p+6)について,mod3,mod5で考えた結果,pは30n+11型素数あるいは30n+17型素数でなければならないことがわかる.

[3]三つ子素数(p,p+4,p+6)について,mod3,mod5で考えた結果,pは30n+7型素数あるいは30n+13型素数でなければならないことがわかる.

[4]四つ子素数(p,p+2,p+6,p+8)について,mod3,mod5で考えた結果,pは30n+11型素数でなければならないことがわかっている.

[5]六つ子素数(p−10,p−6,p−4,p,p+2,p+6)について,mod3,mod5,mod7で考えた結果,pは210n+107型素数でなければならないことがわかっている.

 昨年の5月にニューハンプシャー大学の数学者によって,差が7千万以下の異なる素数の組が無限個存在するという報告がなされたそうである.「7千万」を「2」に変更できれば双子素数予想の解決になるというわけであるが,画期的な報告はいってもまだまだ遠い・・・.

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