■高校生が発見した幾何の定理(その8)
「高校生が発見した幾何の定理」(その7)は実は彼には証明できず,大学の先生が証明しています.彼はその高校生に敬意を表して彼の名前を冠して「高田の定理」と名付けました.
この話には,全く逆のシナリオも考えられます.すなわち,学会の重鎮の方々は「面子を潰された」と感じて,無視してしまう.そして,いつのまにか数学の教科書に「××の定理」として掲載され,彼のプライオリティーは保全されなかった・・・.
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この話を聞いた鈴木英夫先生(元・高専,タイ在住)は「日本人は道徳的にも優秀である」ことを再認識したそうです.
鈴木先生は高専を定年退職後,北タイの山岳民族の村で,保育園を建てたり,最貧の人達の自立支援をしています.100%自己資金のボランティアだそうです.そのような生活の中で,モラルギャップを感じているのでしょう.
たとえば,バスは1列に並んで乗るは日本では常識的なことですが,中国では横から割り込んで載らなければいつまでたってもバスにも乗れないのです.
私は高専の授業を担当することになっているのですが,高専の学生たちに対して
「日本人であることに大いに自信と誇りを持つように鼓舞して下さい」
「忍耐,勤勉で技術を学び、世界に貢献するように伝えて下さい」
というメッセージを送ってくれました.鈴木先生,お元気で.
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