■素数定理の深化(その3)

【1】三つ子素数

 (p,p+2,p+6)がともに素数となるとき,三つ子素数と定義すると

p=1(mod3)のとき,p+2=0  (mod3)

             p+6=1  (mod3)

p=2(mod3)のとき,p+2=1  (mod3)

             p+6=2  (mod3)

→pは3n+2型素数でなければならない.

p=1(mod5)のとき,p+2=3  (mod5)

             p+6=2  (mod5)

p=2(mod5)のとき,p+2=4  (mod5)

             p+6=3  (mod5)

p=3(mod5)のとき,p+2=0  (mod5)

             p+6=4  (mod5)

p=4(mod5)のとき,p+2=1  (mod5)

             p+6=0  (mod5)

→pは5n+1型素数あるいは5n+2型素数でなければならない.

 三つ子素数(p,p+2,p+6)について,mod3,mod5で考えた結果,pは30n+11型素数あるいは30n+17型素数でなければならないことがわかる.

===================================

 (p,p+4,p+6)がともに素数となるとき,三つ子素数と定義した場合も同じだろうか?

 三つ子素数(p,p+4,p+6)について,mod3,mod5で考えた結果,pは30n+7型素数あるいは30n+13型素数でなければならないことがわかる.

===================================