■置換多面体の空間充填性(その189)
これまで,切頂八面体を{3,4}(110)={4,3}(011),{3,3}(111)で表してきたが,切頂八面体は通常(4,6,6)で表される.(4,6,6)の表記法は頂点周囲に集まるn−1次元面を表したもので,表現型(phenotype)といってよい.
たとえば,(a,b,a,b)の場合,正a角形と正b角形が各頂点のまわりにa,b,a,bの順に集まっている.この高次元版を考える.
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たとえば,{3,3,4}(1,1,1,1)の場合,
f3=(1/48+1/16+1/12+1/24)f0=8+24+32+16=80
48は{3,4}(1,1,1)の頂点数
16は{4}(1,1)×{}(1)の頂点数=8×2=16
12は{}(1)×{3}(1,1)の頂点数=2×6=16
24は{}(0)×{3,3}(1,1,1)の頂点数=1×24=24
である.
これを(A,B,C,D)と書くことにすると,
A={3,4}(1,1,1)
B={4}(1,1)×{}(1)
C={}(1)×{3}(1,1)
D={}(0)×{3,3}(1,1,1)
になる.→(ABCD)
{3,3,4}(1,0,0,0)ではもっと簡単である.これは,
境界多面体 境界面p 頂点に集まる面q 辺に集まる胞r
16胞体 正4面体 3 3 4
であるからである.
f3=(0/1+0/2+1/3+8/4)f0=(8)+(24)+(32)+16=16
1は{3,4}(0,0,0)の頂点数=1
2は{4}(0,0)×{}(1)の頂点数=1×2=2
3は{}(0)×{3}(1,0)の頂点数=1×3=3
4は{3,3}(1,0,0)の頂点数=4
A={3,4}(0,0,0)
B={4}(0,0)×{}(1)
C={}(0)×{3}(1,0)
D={3,3}(1,0,0)
とすると(DDDDDDDD)となる.
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しかし,わかっていないことは,たとえば,{3,3,4}(1,0,0,1)の場合,
f3=(1/6+3/8+3/6+1/4)f0=8+24+32+16=80
(ABBBCCCD)の順でよいのか?
{3,3,4}(1,1,1,0)の場合
f3=(1/24+1/8+0/6+2/24)f0=8+24+(32)+16=48
(ABDD)の順でよいのか,など順番の問題はまだ考察していない.
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