■置換多面体の空間充填性(その185)
正多胞体では頂点まわりの辺数や辺回りの胞数,頂点回りの胞数は簡単に求められるが,準正多胞体では構成する胞が複数になるので,いずれも難しくなるのである.ワイソフ算術はそれらをかなり緩和してくれる算法となっている.
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【1】シュレーフリ算術
境界多面体 境界面p 頂点に集まる面q 辺に集まる胞r
5胞体 正4面体 3 3 3
8胞体 立方体 4 3 3
16胞体 正4面体 3 3 4
24胞体 正8面体 3 4 3
120胞体 正12面体 5 3 3
600胞体 正4面体 3 3 5
しかし,準正多胞体には適用外である.
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【2】ワイソフ算術
境界多面体 境界面p 頂点に集まる稜 頂点に集まる胞
5胞体 正4面体 3 4 4
8胞体 立方体 4 4 4
16胞体 正4面体 3 6 8
24胞体 正8面体 3 8 6
120胞体 正12面体 5 4 4
600胞体 正4面体 3 12 20
これらは準正多胞体には適用できる.
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【3】雑感
正5胞体では,頂点に集まる面数は3,辺に集まる胞数は3,頂点に集まる稜数は4,頂点に集まる胞数は4であるが,想像できるだろうか?
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