■置換多面体の空間充填性(その175)
H3,H4,F4対しては
m=Σsjsj+1+sr・sr+1 (正軸体系で最後の要素が0の場合)
m=Σsjsj+1+sr (それ以外)
を変形して適用することを諦め,ワイソフ算術で直接mを計算する方法がいいのかもしれない.
正600胞体系の結果は,コラム「単純リー環を使った面数数え上げ」(その102)−(103)を参照されたい.
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[1](1000)→f=(120,720,1200,600)
恒等写像.P0が消失.
(000)→f=(1),0,0,0
(00)→f=0,(1),0,0
(0)→f=0,0,0,(1)
f0=120・1+720・0+1200・0+600・0=120 (OK)
f1=120・0+720・1+1200・0+600・0=720 (OK)
f2=120・0+720・0+1200・1+600・0=1200 (OK)
f3=120・0+720・0+1200・0+600・1=600 (OK)
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[2](0100)→f=(720,3600,3600,720)
P1まで消失する.頂点に(100)→f=(12,30,20)ができる.
(100)→f=(12,30,20),1
(00)→f=(1),0,0,0
とすれば
f0=120・12−720・1=720 (OK)
f1=120・30−720・0=3600 (OK)
f2=120・20−720・0+1200・1=3600 (OK)
f3=120・1−720・0+600・1=720 (OK)
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[3](0010)→f=(1200,3600,3120,720)
P2まで消失する.頂点に(010)→f=(30,60,32)ができる.しかし,辺上で(10)→f=(5,5)が重複する.面の中心で点が重複する.
(010)→f=(30,60,32)
(10)→f=(5,5),1,0
(0)→f=(1),0,0,0
とすれば
f0=120・30−720・5+1200・1=1200 (OK)
f1=120・60−720・5+1200・0=3600 (OK)
f2=120・32−720・1+1200・0=3120 (OK)
f3=120・1−720・0+1200・0+600・1=720 (OK)
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[4](0001)→f=(600,1200,720,120)
逆写像.P3まで消失する.
(001)→f=(20,30,12),1
(01)→f=(5,5),1,0
(1)→f=(2),1,0,0
f0=120・20−720・5+1200・2−600・1=600 (OK)
f1=120・30−720・5+1200・1−600・0=1200 (OK)
f2=120・12−720・1+1200・0−600・0=720 (OK)
f3=120・1−720・0+1200・0−600・0=120 (OK)
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[5](1100)→f=(1440,4320,3600,720)
P0まで消失する.頂点に(100)→f=(12,30,20)ができる.
(100)→f=(12,30,20),1
(00)→f=(1),0,0,0
f0=120・12=1440 (OK)
f1=120・30+720・1=4320 (OK)
f2=120・20+1200・1=3600 (OK)
f3=120・1+600・1=720 (OK)
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[8](0110)→f=(3600,7200,4320,720)
P1まで消失する. 頂点に(110)→f=(60,90,32)ができる.しかし,辺上で(10)→f=(5,5)が重複する.
(110)→f=(60,90,32),1
(10)→f=(5,5),1,0
f0=120・60−720・5=3600 (OK)
f1=120・90−720・5=7200 (OK)
f2=120・32−720・1+1200=4320 (OK)
f3=120・1−720・0+600=720 (OK)
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[10](0011)→f=(2400,4800,3120,720)
P2まで消失する.頂点に(011)→f=(60,90,32)ができる.辺で(11)→f=(10,10),面で(1)→f=(1)が重なる.
(011)→f=(60,90,32),1
(11)→f=(10,10),1,0
(1)→f=(2),1,0,0
f0=120・60−720・10+1200・(2)=2400 (OK)
f1=120・90−720・10+1200・1=4800 (OK)
f2=120・32−720・1+1200・0=3120 (OK)
f3=120・1−720・1+1200・0+600・1=24 (OK)
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