■置換多面体の空間充填性(その167)

 (その62)において,

[1]空間充填2^n+2n胞体の二胞角

  cosδ1=−1/√n

  cosδ2=−(n−2)/n

で,常に

  2δ1+δ2=360°

が成り立つ.

[2]空間充填2(2^n−1)胞体の二胞角

  k>jとして

  cosδ=−{(j+1)/(k+1)・(n−k)/(n−j)}^1/2

 たとえば,n=4の場合

  cosδ01=−{1/2・3/4}^1/2=−√(3/8)

  cosδ02=−{1/3・2/4}^1/2=−√(1/6)

  cosδ03=−{1/4・1/4}^1/2=−1/4

  cosδ12=−{2/3・2/3}^1/2=−2/3

  cosδ13=−{2/4・1/3}^1/2=−√(1/6)

  cosδ23=−{3/4・1/2}^1/2=−√(3/8)

となるが,(j=0,k=1)=(j=n−2,k=n−1)のとき

  cosδ3=−{1/2・(n−1)/n}^1/2

(j=0,k=n−1)のとき,

  cosδ4=−{1/n・1/n}^1/2=−1/n

となって,常に

  2δ3+δ4=360°

が成り立つことをみてきた.

 以上のことから,たとえば,

  mδ4=m1δ1+m2δ2  (modπ)

が(n=3の場合を除いて)成り立たないことを示すことによって,両者の元素が異なることを証明できないだろうか?

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