■置換多面体の空間充填性(その153)

[1]{3,3}(1,0,1)

  f2=(1/3+2/4+1/3)f0=4+6+4=14

[2]{3,3,3}(1,0,0,1)

  f3=(1/4+3/6+3/6+1/4)f0=5+10+10+5=3

[3]{3,3,3,3}(1,0,0,0,1)

  f4=(1/5+4/8+6/9+4/8+1/5)f0=6+15+20+15+6

[4]{3,3,3,3,3}(1,0,0,0,0,1)

  f5=(1/6+5/10+10/12+10/12+5/10+1/6)

は,面数2(2^n−1)で,正軸体のペトリー多面体として紹介したことがある.

 それに対して,

[4]{3,4}(1,0,1)

  f2=(1/4+2/4+1/3)f0=6+12+8=26

[5]{3,3,4}(1,0,0,1)

  f3=(1/6+3/8+3/6+1/4)f0=8+24+32+16=80

[6]{3,3,3,4}(1,0,0,0,1)

  f4=(1/16+4/16+6/12+4/8+1/5)f0=10+40+80+80+32=242

は面数3^n-1で最大面数であるが,そのような多面体は2^n-2種類あり,特徴的とはいえない.

 そのため,これまで無冠であったが,これで無冠のタイトルは返上したい.ひとつの頂点まわりに集まるファセット数が最大2^n-1となる多面体なのである.逆にいうと最大面数多面体(1,1,・・・、1,1)ではひとつの頂点まわりに集まるファセット数が最小nとなる多面体である.

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