■置換多面体の空間充填性(その121)
置換多面体とその正軸体版の面数公式はできているが,以下の面数校式とはどのように関係しているのだろうか?
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【1】面数公式
n次元正単体,正軸体,蝶立方体のk次元胞の数を表す公式は古くから知られており,Coxeter, Regular Polytopesにも表がついています.
[1]n次元正単体は(n+1)個の点からなる完全グラフとみなすことができ,k次元胞の数は(n+1,k+1)です.母関数は
Σfkx^k={(1+x)^n+1−1}/x=Σ(n+1,k)x^k-1
という形になります.すなわち,fk=(n+1,k+1)です.
[2]n次元正軸体については,母関数が
Σfkx^k={(1+2x)^n−1}/x
=Σ(n,k)(2x)^k/x=(n,k)2^kx^k-1
という形になります.すなわち,fk=2^(k+1)(n,k+1)です.
[3]n次元超立方体はこの双対で,母関数が
Σfkx^k=(2+x)^n=Σ(n,k)2^n-kx^k
という形になります.すなわち,fk=2^(n-k)(n,k)です.
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