■置換多面体の空間充填性(その67)
切頂型準正多胞体では頂点と胞の位置に新たな面ができるのですが,それらが連結するとき,何種類かの図形がさまざまな面を互いに共有し合いながら,n次元空間を連結していきます.
たとえば,正24細体では,2次元面の合計は正八面体24個分=24×8=192ではなく,
2f2=24×8=192,f2=96
になります.
2f2=Σ(3次元体に分解したときの面数)
は
2f0=Σ(頂点に接続する辺の数)=Σ(1次元体に分解したときの頂点数)
とよく似ていますが,たとえば,
2f1=Σ(2次元体に分解したときの辺の数)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2fk=Σ(k+1次元体に分解したときのk次元面の数)
のような関係も成り立つはずです.
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[1]n=6のとき{3,3,3,3,4}(0,0,1,0,0,0)
5次元面は
切頂面{3,3,3,4}(0,1,0,0,0)3個・・・頂点数40
n−1次元面{3,3,3,3}(0,0,1,0,0)8個・・・頂点数20
f5=(3/40+8/20)・f0
f0=160→f5=12+64=76→OK
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切頂面{3,3,3,4}(0,1,0,0,0)3個・・・f=(40,240,400,240,42)
n−1次元面{3,3,3,3}(0,0,1,0,0)8個・・・f=(20,90,120,60,12)
(3/240+8/90)・160→整数でない
(3/400+8/120)・160→整数でない
(3/240+8/60)・160→整数でない
(3/42+8/12)・160→整数でない
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