■マスコミよさらば(その2)

 このウェブページは,そのときどきで考えたことを記していく私にとっての「アルキメデスの砂」といえる存在である.いまどきの言葉を借りれば「実験ノート」といえるだろう.

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 私はこれまで地方の研究機関に務めていたが,わざわざ「実験ノート」なるものを買って,しかも他人が読んでもわかるような代物は書いたことがない.普通のノートにメモ程度に書くだけであった.

 それで悪いと思ったことはなかったが,「万能幹細胞」事件で,

「実験ノート」を書かないことはもっての外である.

「画像の切り貼り」などは言語道断.

という話がでたので逆に驚かされた.再現性の乏しい実験(とくに生物実験)に「画像の切り貼り」などは日常茶飯事であるからである.

 案の定,後日,S細胞を批判したマスコミ文化人たち自身も「実験ノート」は書かない,「画像の切り貼り」は当たり前であることが判明したではないか.偉そうなことをいうマスコミ文化人たちには腹がたつ.TVではかっこいいことをいいたくなる気持ちはわかるが,偉そうなことはいうものではないし,逆にもっと正直にいってくれてもいいのにとさえ思う.

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 S細胞類似の細胞は日本国内だけでも5〜6種類聞いたことがある.地元仙台にもあるくらいだから,その存在を信じている研究者は少なくないはずである.以下(その1)からコピペ(そういえば,マスコミ文化人はコピペもいかんといっているらしい)

 誤解を覚悟でいえば

「ネイチャー誌」=「女性週刊誌」(真実はどれくらいあるのか?)

 私はネイチャー誌論文を何篇も書いて,鳴り物入りで国立大学教授になったのに,数年後に辞めさせられた研究者を何人も知っている.ネイチャー誌に対する誤評価があると思われる.

「ガセネタ」=「対共産圏向け論文」(偽物であることに意味がある)

「マスコミ」=「C調機関」

 TVはもとより,新聞記者だってかなりあやしい.持ち上げておいてから地面にたたきつけることに何の責任も感じないのだろうか(そういえば名刺に植木等と印刷されていた気がする.一方,研究者側にも膨大な研究費を獲得すること(大金を動かすこと)だけに興味があり,それに見合った成果をまったくださない強者がいることも確かである).

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