■置換多面体の空間充填性(その55)
(その51)以降をフラッグを用いて再構成してみたい.その前に,反転公式の再確認を・・・
[1]n次元正単体において,k次元胞に接する(それを含む)m次元胞(m>k)は,双対を考えて,n−k次元胞内のn−m次元胞と同数,
(n−k,n−m)
です.なお,m<kのときは,k次元正単体の含むm次元胞の数は
(k+1,m+1)
個になります.
[2]n次元正軸体において,k次元胞に接する(それを含む)m次元胞(m>k)は,2項係数を使って,
2^m-k(n−1−k,m−k)
です.
n正単体の切頂型では,k次元胞に接する(それを含む)m次元胞(m>k)は(n−k,n−m),m<kのときは(k+1,m+1)個になります.
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[1]n=3のとき,{3,4}(110),f0=24
切頂点の周囲には
切頂面{4}(10)1個・・・頂点数4
2次元面{3}(11)2個・・・頂点数6
f2=(1/4+2/6)・f0=14
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[2]n=4のとき,{3,3,4}(0100),f0=24
切頂点の周囲には
切頂面{3,4}(100)2個・・・頂点数6
3次元面{3,3}(010)4個・・・頂点数6
f3=(2/6+4/6)・f0=24
さらに切頂点の周囲の2次元面に関しては
切頂面{3,4}(100)2個・・・頂点数6
これは{3,4}をP0で切頂したものであるから,頂点に集まる2次元面は
{4}(00)2個・・・頂点数0
{3}(10)4個・・・頂点数3
3次元面{3,3}(010)4個・・・頂点数6
これは{3,3}をP1で切頂したものであるから,頂点に集まる1次元面は
{3}(01)2個・・・頂点数3
{3}(10)2個・・・頂点数3
f2=(8/3+16/3)・f0=192
これを2で割って96となる.やはり2で割ることは必要そうだ.
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[3]n=5のとき,{3,3,3,4}(01100),f0=240
切頂点の周囲には
切頂面{3,3,4}(1100)2個・・・頂点数48
4次元面{3,3}(0110)4個・・・頂点数30
f4=(2/48+4/30)・f0=10+32=42
さらに切頂点の周囲の3次元面に関しては
切頂面{3,3,4}(1100)2個・・・頂点数48
これは{3,3,4}をP0−P1で切頂したものであるから,頂点に集まる3次元面は
{3,4}(100)2個・・・頂点数6
{3,3}(110)4個・・・頂点数12
4次元面{3,3,3}(0110)4個・・・頂点数6
これは{3,3,3}をP1−P2で切頂したものであるから,頂点に集まる3次元面は
{3,3}(011)2個・・・頂点数12
{3,3}(110)2個・・・頂点数12
f3=(4/6+24/12)・f0=160+480=640
これを2で割っても280にならない.
[1]n次元正単体において,k次元胞に接する(それを含む)m次元胞(m>k)は,双対を考えて,n−k次元胞内のn−m次元胞と同数,
(n−k,n−m)
n=4,k=2,m=3→2個
どこが違っているのだろうか?
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[4]n=6のとき,{3,3,3,3,4}(0,0,1,0,0,0),f0=160
5次元面は
切頂面{3,3,3,4}(0,1,0,0,0)3個・・・頂点数40
n−1次元面{3,3,3,3}(0,0,1,0,0)8個・・・頂点数20
f5=(3/40+8/20)・f0
f0=160→f5=12+64=76→OK
切頂5次元面は{3,3,3,4}(0,1,0,0,0)3個
これは{3,3,3,4}をP1で切頂したものであるから,頂点に集まる4次元面は
{3,3,4}(1,0,0,0)2個・・・頂点数8
{3,3,3}(0,1,0,0)8個・・・頂点数10
ファセット5次元面は{3,3,3,3}(0,0,1,0,0)8個
これは{3,3,3,3}をP2で切頂したものであるから,頂点に集まる4次元面は
{3,3,3}(0,0,1,0)3個・・・頂点数10
{3,3,3}(0,1,0,0)3個・・・頂点数10
f4=(6/8+24/10+48/10)・f0
f0=160→f4=120+384+768≠636
を2で割って
f4=(3/8+12/10+24/10)・f0=636→OK
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