■置換多面体の空間充填性(その39)

 置換多面体による空間充填では,頂点回りに集まる多面体数はn+1であることはよく知られている.置換多面体は単純多面体なので,頂点次数はnであるか,そこに集まるn−1次元面数もnであった.

===================================

 一方,BCC型空間充填多面体の頂点次数mは

[1]nが奇数のとき

  m=3(n−1)/2

  n=3のとき,n=3(n−1)/2が成り立つ.

  そのときに限り,単純多面体となる.

[2]nが偶数のとき

  m=n^2/2

  n=2のとき,n=n^2/2が成り立つ.

  そのときに限り,単純多面体となる.

 もし求めている解がm+1であるとしたら,

[1]n=3→4 (OK)

[2]n=2→3 (NG)

 しかし,n=2は例外かもしれない.たとえば,nが奇数のときm+1,偶数のとき,m+2とすると,

n=2→4  (OK)

n=3→4  (OK)

n=4→10  (?)

n=5→7  (?)

n=6→20  (?)

n=7→10  (?)

n=8→34  (?)

===================================

 2^n+2n胞体は切頂型なので,切頂点周囲に集まるn−1次元面は切頂面か原正多胞体のn−1次元面しかない.原正多胞体の0次元面数は面数公式から,n−1次元面は反転公式から求められたが,頂点次数はまったく関係していないのだろうか?

===================================