■置換多面体の空間充填性(その30)
空間充填2^n+2n胞体の頂点は,すべて超平面
Σ|xi|=1
上にあることを利用して,空間充填2(2^n−1)胞体の場合と同じ方法で空間充填性を証明できないだろうか? 再び,第1象限に縮退した形を考えてみる.
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結果側からたどっていくと,4次元の場合は0→2,2→0とすれば
(2,2,0,0)→(0,0,2,2)
(2,0,2,0)→(0,2,0,2)
(2,0,0,2)→(0,2,2,0)
(0,2,2,0)→(2,0,0,2)
(0,2,0,2)→(2,0,2,0)
(0,0,2,2)→(2,2,0,0)
となって,1:1対応がつく.4!/2!2!
すなわち,空間充填であって,並進ベクトルは立方体の対角線方向
±(−2,−2,2,2)
±(−2,2,−2,2)
±(−2,2,2,−2)
の3方向である.4!/2!2!/2
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3次元の場合も,0→2,2→0とすれば
(2,1,0)→(0,1,2)
(2,0,1)→(0,2,1)
(1,2,0)→(1,0,2)
(1,0,2)→(1,2,0)
(0,2,1)→(2,0,1)
(0,1,2)→(2,1,0)
となって,1:1対応がつく.3!/1!1!1!
すなわち,空間充填であって,並進ベクトルは立方体の辺心方向
±(−2,0,2)
±(−2,2,0)
±(0,−2,2)
の3方向である.3!/1!1!1!/2
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