■置換多面体の空間充填性(その28)

 空間充填2^n+2n胞体の並進ベクトルは,x=2/nとして

[1]座標軸方向

  (2x,0,0,0)

  (0,2x,0,0)

  (0,0,2x,0)

  (0,0,0,2x)

[2]法線方向

 ファセットの中心は(1/n,1/n,1/n,1/n)であるから,

  (x,x,x,x)

一般に,n+1個と思われる.

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 4次元の場合,(±x,±x,0,0)の巡回置換がそれ自身に移るかどうか検討してみてもよいのであるが,(x,x,0,0)に限ると

  (3x,x,0,0)

  (x,3x,0,0)

  (x,x,2x,0)

  (x,x,0,2x)

  (2x,2x,x,x)

 mod 2で考えると

  (x,x,0,0)

  (x,x,0,0)

  (x,x,0,0)

  (x,x,0,0)

  (0,0,x,x)

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 3次元の場合,並進ベクトルは

  (2x,0,0)

  (0,2x,0)

  (0,0,2x)

  (x,x,x)

  (x,x/2,0)は

  (3x,x/2,0)

  (x,5x/2,0)

  (x,x/2,2x)

  (2x,3x/2,x)

 mod 1で考えると

  (0,x/2,0)

  (0,x/2,0)

  (0,x/2,0)

  (0,x/2,0)

 しかし,動かない(恒等写像)を含めてn+2個というのは,頂点次数

[1]nが奇数のとき:m=3(n−1)/2

[2]nが偶数のとき:m=n^2/2

を考えると余りにも少ない.

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