■多面体巡礼の双対問題(その15)
「十字環問題」で難問となるのは,円柱と円環体の交差部分である.
(その13)で求めた山形+円柱の体積:
V1=16∫(0,r0)y0z0dx
の図形は三方向から見て,○△□に見える図形は何か?という問題の答えである.
[参]小寺裕「関孝和・算聖の数学思潮」現代数学社
でも,そのような図が掲げられている.
しかし,実際はV1は不要で,(その14)で求めた重積分
V5=∫(-R,R)∫(-r0,r0)ydxdz
V5=∫(-r0,r0)∫(-R,R)ydzdx
で済むと思われる.解説に疑問を感じる点である.
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