■シルエット問題と切り口問題(その2)
【1】ダビデの星とケプラーの星
同じ大きさの正3角形2個のうち,1個を天地逆転させ,もう1個の正3角形に重ねると,星形6角形ができます.これはダビデの星と呼ばれて,イスラエルの国旗にも使われ,ユダヤ人の象徴とされています.星形6角形では内側に正6角形ができますが,外側のとがった角を結んでも正6角形ができます.すなわち,星形6角形は外側を正6角形が取り囲んでいて,内側にも正6角形が入っていることがわかります.それでは,・・・
[Q]同じ大きさの正4面体2個を重ねた場合,その外側と内側にはどのような立体ができるでしょうか?
[A]この問題はダビデの星の3次元版(ケプラーの星)です.頭の中でイメージできれば答は簡単なのですが,勘の働きにくい問題でもあります.
上から見ても,前から見ても,横から見ても,同じ6角形に見える3次元図形を想像されたのではないでしょうか? そうであれば,菱形12面体などが答えとなる.
ところが正解は,同じ大きさの正4面体2個による相貫体にはケプラーの8角星という名前がつけられていて,外側に立方体(正方形6面),内側に正8面体(正3角形8面)をもっています.
同じ大きさの正3角形2個のうち,1個を天地逆転させ,もう1個の正3角形に重ねると,星形6角形ができます.これはダビデの星と呼ばれて,イスラ
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