■立方体の断面(その5)
(その3)を補足したい.3次元では立方体から直角三角錐を4個取り除くと正四面体,4次元では正8胞体からRPを8個取り除くと16胞体になるのに対し,5次元以上の空間では直角三角錘を2^n-1個を取り除くと正多面体にならず,1種の準正多面体になる.
n次元空間の正多胞体(n≧5)は
境界胞体 頂点 双対性 対応
(n+1)胞 n胞体 n+1 自己双対 正4面体・5胞体
2n胞体 (2n−2)胞体 2^n 2^n胞体 立方体・8胞体
2^n胞体 n胞体 2n 2n胞体 正8面体・16胞体
の3種類だけであるから,5次元以上の空間では芯(頂点数2^n-1)は正多面体にならず,1種の準正多面体になることがわかる.
2^n=2・2n → 4次元超立方体の頂点をひとつおきに結べば,正16胞体ができる.
2^n=2・(n+1) → 3次元立方体の頂点をひとつおきに結べば,正4面体ができる.
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