■単純リー環を使った面数数え上げ(その166)

 (その160)〜(その165)の計算は,f0−fnー1を求めた遺伝子的なアプローチがfn=1まで自然に拡張できることを示している.

 なお,週末に数学のセミナーを開催したが,その際の質疑応答についてまとめておきたい.

[1]旗=順序づけられた多面体系列であるということを理解している参加者が少なく,言葉尻に振り回されている有り様であった.これは正多面体は基本単体で構成されるというのと同じく自明なことをいっているにすぎない.もっとも準正多面体の場合は虫食い旗(moth-eaten flag)とでも呼ぶほうが正確かもしれないが,・・・

[2]遺伝子的なアプローチに対して,直観的すぎるという意見もあったが,結果自体は十分計算に裏付けられたものであって,その指摘はまったくあたらない.むしろアイデアを賞賛すべきものであると思われた.

[3]ワイソフ構成はコクセターに拠る命名であることがわかっているが,コクセター論文を読むと,まったく異なる概念に対して使われている用語であって,ミスノーマーである可能性が高い.

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