■ゼータ関数と解析接続(その8)
関数等式
ξ(s)=π^(-s/2)Γ(s/2)ζ(s)
ξ(s)=ξ(1-s)
を使えば,
ξ(−2)=ξ(3)=π^(-3/2)Γ(3/2)ζ(3)=ζ(3)/2π
を示すことができます.
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[参]黒川信重「リーマン予想を解こう」技術評論社
では関数の零点探し=因数分解からのアプローチについて解説がなされています.
たとえば,
Z(s)=1−2^-s−3^-s+4^-s−5^-s+6^-s+7^-s−8^-s
について,Z(0)=Z(−1)=Z(−2)=0を示したり,その拡張を考えたり,完備リーマンゼータ
ξ(s)=π^(-s/2)Γ(s/2)ζ(s),ξ(s)=ξ(1-s)
のおもちゃ版
Z(s)=(s−1/2)^2/s(s−1)
に対して,
Z(1−s)=Z(s)
を示したりしながら,
ζ(s)=1+2^-s+3^-s+4^-s+5^-s+6^-s+7^-s+8^-s+・・・
に迫っていきます.
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Z(s)=s(s-1)π^(-s/2)Γ(s/2)ζ(s)
とおいた場合を考える.この場合,
Z(s)=s(1−s)∫(1,∞)φ(t){t^s/2+t^(1-s)/2}/tdt+1
となって
Z(s)=Z(1-s)
であることが示されたことになる.
ξ(s)=Z(s)/s(s-1)
と書くことができるが,リーマンはZ(s)の因数分解表示
Z(s)=exp(As+B)Π(1−s/ρ)exp(s/ρ)
を与え,オイラー積
Π(1−p^-s)^-1=exp(As+B)Π(1−s/ρ)exp(s/ρ)/s(s−1)π^(-s/2)Γ(s/2)
を示しました.
左辺は素数全体にわたる積,右辺は零点全体にわたる積になっています(リーマンの大発見).
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