■多面体元素定理のゆくえ(その5)
正八面体の基本単体と正四面体の基本単体を用いると,RTを構成することができる.
したがって,正八面体の基本単体と正四面体の基本単体の2元素で正四面体,正八面体,立方体,平行多面体を構成することができる.
さらに2元素加えると,すべての正多面体と平行多面体を構成することができる.たとえば,
正四面体→A,正八面体→A+B,立方体→2A+B
正20面体→A+C,正12面体→2A+B+C+D
となって,元素定理を満足させ,かつ,シンプルで美しいものができる.A,B,C,Dは4面体3個,5面体1個からなる最小面数の元素たちである.
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ところで,RTの最大面において,頂点から対辺に垂線を下ろす.垂線の足は対辺を1:2に内分する点である.RTはこの垂線を境に正八面体の基本単体と正四面体の基本単体に分割できる.
また,同じ辺の中点(1:1内分点)を通る直交面で切断するとペンタドロンができあがるというわけである.
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