■単純リー環を使った面数数え上げ(その138)

 いま残っているのはH3,H4,F4系の体積計算のための基本単体をどう定めるかという点である.

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【1】H3の場合

  P0P1=1

  P1P2=cot(π/p)

  P0P2=cosec(π/p)=1/sin(π/p)

  P0P3=sin(π/q){1−cos^2(π/p)−cos^2(π/q)}^1/2

  P2P3=cos(π/p)cos(π/q)/sin(π/p){1−cos^2(π/p)−cos^2(π/q)}^1/2

  P1P3=cos(π/p)/{1−cos^2(π/p)−cos^2(π/q)}^1/2

  正12面体{p,q}={5,3}

  正20面体{p,q}={3,5}

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【2】正20面体

 正20面体の1/120の直角四面体で,θ=π/6として

  P0(0,0,0)

  P1(1,0,0)

  P2(1,tanθ,0)=(1,√(1/3),0)

  P3(1,tanθ,τ^2/2cosθ)=(1,√(1/3),τ^2/√3)

にとることができる.底面は(30°,60°,90°)の直角三角形である.その高さは正四面体の基本単体の有理数倍にはならないことが確かめられた.

 その二面角は(90°,90°,90°,60°,36°,69.0949°)になる.

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【3】正12面体

 正12面体の1/120の直角四面体で,θ=3π/10として

  P0(0,0,0)

  P1(1,0,0)

  P2(1,tanθ,0)

  P3(1,tanθ,τ^2/2cosθ)

にとることができる.底面は(36°,54°,90°)の直角三角形である.

 その二面角は(90°,90°,90°,60°,36°,58.2826°)になる.

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【4】計量

     正20面体(θ=π/6)  正12面体(θ=3π/10)

P0P1    1              1

P0P2    1.1547         1.7013

P0P3    1.90211        2.8051

P1P2    0.57735        1.37638

P1P3    1.61803        2.61803

P2P3    1.51152        2.22703

∠P1P0P2  30             54

∠P2P0P3  52.6227        52.6227

∠P1P0P3  58.2826        69.0949

∠P2P1P3  69.0949        58.2826

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