■中国剰余定理とnつ子素数(その5)
四つ子素数(p,p+2,p+6,p+8)について,mod3で考えると,pは3n+2型素数でなければならないことがわかる.mod5で考えると,pは5n+1型素数でなければならないことがわかる.
実は中国剰余定理より,pは30n+11型素数でなければならないのであるが,そのことを示してみよう.
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連立合同式
x=1 (mod2)
x=2 (mod3)
x=1 (mod5)
を計算しよう.
x=x1+2x2+6x3とおいて,最初の式に代入する.→x1+2x2+6x3=x1=1 (mod2)→x1=1がこの合同式の解である.
→x=1+2x2+6x3を2番目の式に代入する.→1+2x2+6x3=1+2x2=2 (mod3)→2x2=1 (mod3)→x2=2がこの合同式の解である.
→x=5+6x3を3番目の式に代入する.→5+6x3=1 (mod5)→6x3=−4 (mod5)→x3=1がこの合同式の解である.
x=11となるので,中国剰余定理より連立合同式の解は
x=11 (mod30)
である.
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