■単純リー環を使った面数数え上げ(その105)

 たとえば,置換多面体の場合,原正多胞体の面数公式を

  Nk^(n)=n+1Ck+1

とすると,面数公式

  fk^(n)=Σ(j=0~k)Nj^(n)f(k-j)^(n-1ーj)   (k≦n−2)

より,置換多面体の体積公式は

  Vn=(N0Vn-1H0+N1Vn-2H1+・・・+Nn-2Vn-2Hn-2+Nn-1Vn-1Hn-1)/n

 すなわち,4次元の場合は

  V4=(N0V3H0+N1V2H1+N2V2H2+N3V3H3)/4

とするのは自然な発想と思われる.

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 しかしながら,面数公式においては,以下のようにV1も使用している.

 (1111)→f=(120,240,150,30)

 頂点に(111),辺に(11)柱ができていることになる.

(111)→f=(24,36,14),1

(11)→f=(6,6),1

(1)→f=(2),1

()→f=(),1

f0=5・24=120  (OK)

f1=5・36+10・6=240  (OK)

f2=5・14+10・6+10・(2)=150  (OK)

f3=5・1+10・1+10・1+5=30  (OK)

 5次元の場合は

  V5=(N0V4H0+N1V3H1+N2V2H2+N3V3H3+N4V4H4)/5

では正解よりも小さな値になってしまうのは,このためなのだろうか?

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