■単純リー環を使った面数数え上げ(その97)
4次元までOK,5次元でNGなら原因の究明は容易だと思われたが,5次元以上での乖離の原因はつかめていない.Hの問題かもしれない.
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【1】置換多面体の場合
[1]切頂・切稜点
P0(0,・・・,0)
P1(a1,0,・・・,0)
P2(a1,a2,0,・・・,0)
・・・・・・・・・・・・・
Pn(a1,・・・,an)
aj=√(1/2j(j+1))
xj/aj=yj,y0=1,yn=0(xn=0)
とおく.
1/aj-1^2+1/aj^2=2(j−1)j+2j(j+1)=(2j)^2
より
(yj-1−yj)/(1/aj-1^2+1/aj^2)^1/2=(yj−yj+1)/(1/aj^2+1/aj+1^2)^1/2
は
(yj-1−yj)/2j=(yj−yj+1)/2(j+1)
となる.
点Q(x1,x2,・・・,xn-1,0)から,
x1=a1平面
x1/a1−x2/a2=0平面
・・・・・・・・・・・・・・・
xn-2/an-2−xn-1/an-1=0平面
までの距離が等しいことより,
(y0−y1)=(y1−y2)/2=(y2−y3)/3=・・・=(yn-2−yn-1)/(n−1)=(yn-1−yn)/n
2(y0−y1)=(y1−y2)
3(y1−y2)=2(y2−y3)
4(y2−y3)=3(y3−y4)
・・・・・・・・・・・・・・・
(n−1)(yn-3−yn-2)=(n−2)(yn-2−yn-1)
n(yn-2−yn-1)=(n−1)(yn-1−yn)
第x行まで足しあわせて整理すると
2(y0−yn-1)=(n−1)(yn-1−yn)→yn-1=(2y0+(n−1)yn)/(n+1)
2(y0−yn-2)=(n−2)(yn-2−yn-1)→yn-2=(2y0+(n−2)yn-1)/n
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2(y0−y2)=2(y2−y3)→y2=(2y0+2y3)/4
2(y0−y1)=(y1−y2)→y1=(2y0+y2)/3
具体的には
yn-1=2/(n+1)
yn-2=(2+2(n−2)/(n+1))/n=2(2n−1)/n(n+1)
yn-3=2(1+(n−3)(2n−1)/n(n+1))/(n−1)=2(2n−1)/n(n+1)=6(n−1)/n(n+1)
となるが,
yj=(2+jyj+1)/(j+2)
のままにしておく.ともあれ,これで置換多面体の体積計算の基点だけは求まったことになる.
[2]中心から各面までの距離
Pn(a1,・・・,an)
aj=√(1/2j(j+1))
と切頂切稜面の距離を求める.
2次元正単体の場合,
P2(1/2,√(1/12))=(a1,a2)
P1(1/2,0)
P0(0,0)
3次元正単体の場合,
P3(1/2,√(1/12),√(1/24))=(a1,a2,a3)
P2(1/2,√(1/12),0)
P1(1/2,0,0)
P0(0,0,0)
切頂切稜面はPkPnに垂直で,点
Q=(x1,・・・,xn)=(a1y1,・・・,anyn)
を通る.
PnP0=(−a1,−a2,・・・,−an)
PnP1=(0,−a2,−a3,・・・,−an)
PnPn-1=(0,・・・,0,−an)
ファセットを定めている不等式は,
a・x=c
で与えられる.一般に,超平面a・x=cと点x0の距離は
|a・x0−c|/‖a‖
とくに,原点からファセットまでの距離は|c|/‖a‖となる.
PnP0に垂直なn次元超平面が点Qを通るのだが,原点をPnに移した方が紛らわしくないので
a=(−a1,−a2,・・・,−an)
q=(x1−a1,x2−a2,x3−a3,・・・,xn−an)
とすると,この超平面をa・(x−q)=0,a・x=a・q=cで表すと
c0=−(a1x1+・・・+anxn)+(a1^2+・・・+an^2)
c0=−(a1^2y1+・・・+an^2yn)+(a1^2+・・・+an^2)
h0=|c0|/‖a‖,‖a‖=(a1^2+・・・+an^2)^1/2
PnP1に垂直なn次元超平面では
a=(0,−a2,・・・,−an)
c1=−(a2x2+・・・+anxn)+(a2^2+・・・+an^2)
c1=−(a2^2y2+・・・+an^2yn)+(a2^2+・・・+an^2)
h1=|c1|/‖a‖,‖a‖=(a2^2+・・・+an^2)^1/2
PnPn-1に垂直なn次元超平面では
a=(0,・・・,0,−an)
cn-1=−anxn+an^2=−an^2yn+an^2
hn-1=|cn-1|/‖a‖,‖a‖=(an^2)^1/2
‖ak‖^2=1/2(k+1)(k+2)+・・・+1/2n(n+1)=1/2(1/(k+1)−1/(n+1))=(n−k)/2(k+1)(n+1)
辺の長さを1に規格化する.
Hk=hk/2|x1−a1|=hk/|1−y1|
原正多胞体の面数公式を
Nk^(n)=n+1Ck+1
とすると,置換多面体の体積公式は
Vn=(N0Vn-1H0+N1Vn-2H1+・・・+Nn-2Vn-2Hn-2+Nn-1Vn-1Hn-1)/n
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【2】正軸体版の場合
[1]切頂・切稜点
n次元正軸体の頂点の座標は
(1,0,・・・,0)
(0,1,・・・,0)
・・・・・・・・・・・
(0,0,・・・,1)
で与えられるから,基本単体の座標はk次元面の重心をとることによって,
p0(1,0,・・・,0)
p1(1/2,1/2,0,・・・,0)
p2(1/3,1/3,1/3,0,・・・,0)
・・・・・・・・・・・・・・・・
pn-1(1/n,1/n,1/n,・・・,1/n)
pn(0,0,・・・,0)
3次元の場合,x≧y≧z≧0なる点P(x,y,z)が与えられたとき,ずべての稜線の長さが等しくなるのは,点P(x,y,z)からx=y平面,y=z平面,z=0平面までの距離を等しくとると
(x−y)/√2=(y−z)/√2=z
→ y=z+√2z
x=y+√2z=z+2√2z
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,
3z+3√2z=1 → z=1/(3+3√2)
また,点P(x,y,z)のz=0平面に対する鏡映は(x,y,−z)であるから,辺の長さは2z.
4次元の場合は,点P(x,y,z,w)からx=y平面,y=z平面,z=w平面,w=0平面までの距離を等しくとると
(x−y)/√2=(y−z)/√2=(z−w)/√2=w
→ z=w+√2w
y=z+√2w=w+2√2w
x=y+√2w=w+3√2w
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,
4w+6√2w=1 → w=1/(4+6√2)
また,点P(x,y,z,w)のw=0平面に対する鏡映は(x,y,z,−w)であるから,辺の長さは2w
一般には,S=n(n−1)/2として
→ nω+S√2ω=1,ω=1/(n+S√2)
x=(1+(n−1)√2)ω,y=(1+(n−2)√2)ω,z=(1+(n−3)√2)ω,・・・,ω=ω
となることが理解される.
[2]中心から各面までの距離
切頂切稜面はPkPnに垂直で,点
Q=(x1,・・・,xn),x1=x,x2=y,・・・,xn=ω
を通る.
PnP0=(1,0,・・・,0)
PnP1=(1/2,1/2,0,・・・,0)
PnPn-1=(1/n,・・・,1/n,1/n)
ファセットを定めている不等式は,
a・x=c
で与えられる.一般に,超平面a・x=cと点x0の距離は
|a・x0−c|/‖a‖
とくに,原点からファセットまでの距離は|c|/‖a‖となる.
PnP0に垂直なn次元超平面が点Qを通るので,
a=(1,0,・・・,0)
q=(x1,x2,x3,・・・,xn)
とすると,この超平面をa・(x−q)=0,a・x=a・q=cで表すと
c0=x1
h0=|c0|/‖a‖,‖a‖=(1^2)^1/2
PnP1に垂直なn次元超平面では,辺心は
a=(1/2,1/2,0,・・・,0)
c1=(x1+x2)/2
h1=|c1|/‖a‖,‖a‖=((1/2)^2+(1/2)^2)^1/2=1/√2
PnPn-1に垂直なn次元超平面では,胞心は
a=(1/n,・・・,1/n,1/n)
ここには切頂・切稜は施されないので,胞心面までの距離は1/√nであるが,同様に
cn-1=(x1+x2+・・・+xn)/n=1/n
hn-1=|cn-1|/‖a‖,‖a‖=((1/n)^2+・・・+(1/n)^2)^1/2=1/√n
‖ak‖^2=1/√k
辺の長さを1に規格化する.
Hk=hk/2ω=hk/(2n+n(n−1)√2)
原正多胞体の面数公式を
Nk^(n)=2^(k+1)nCk+1
とすると,正軸体版の体積公式は
Λn=(N0Λn-1H0+N1Λn-2H1+・・・+Nn-2Vn-2Hn-2+Nn-1Vn-1Hn-1)/n
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