■ある関数等式について(その5)
k=√(m+√(m+√(m+√(m+・・・))))
の場合は,2次方程式の解の公式を使えば,m=k^2−kとすることができる.
√(2+√(2+√(2+√(2+・・・))))=2
√(30+√(30+√(30+√(30+・・・))))=6
今回のコラムでは
√(2+√(2+√(2+√(2+・・・))))=2
の別証を与えてみたい.
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【1】別証
倍角の公式
cos2α=2cos^2α−1
は
2cosα=√(2+2cos2α)
と書き換えることができる.
たとえば,α=π/32とおくと
2cosπ/32α=√(2+2cosπ/16)
=√(2+√(2+2cosπ/8))
=√(2+√(2+√(2+2cosπ/4)))
=√(2+√(2+√(2+√2)))
α=π/2^nとして,n→∞とすると,
√(2+√(2+√(2+√(2+・・・))))=2
が得られる.
ヴィエタの無限積は
2/π=√2/2・√(2+√2)/2・√(2+√(2+√2))/2・√(2+√(2+√(2+√2)))/2・・・
とも書くことができる.
[補]ウォリス積
4/π=3^2/(3^2−1)・5^2/(5^2−1)・7^2/(7^2−1)・・・
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