■レムニスケート積分(その23)
阪本ひろむ氏によれば,次のような老多くして益なしの笑い話があるという.
「ある数学の先生が、できの悪い学生に、おまえなんか正65537角形の作図でもしていろ!としかった。
その学生は姿を消し、数十年後に恩師のもとを訪れた。彼は正65537角形の作図方法を書いた論文を、師に渡し息絶えた。」
ネタ本は岩波新書の遠山啓「数学入門」(全三冊)だったと思う。最近、再刊されているらしい.
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正257角形も正65537角形も定規とコンパスで作図できるはずですが,
[1]リヒェロットは1832年に正257角形の作図法を構成
[2]ヘルメスは10年間を費やして1894年に正65537角形の作図法を構成した(未発表の論文はゲッチンゲン大学に収められている).
[1]は正しいものであることが確認されていますが,最近の研究によると[2]の作図法の一部には間違いが含まれているとのことです.
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ひょっとして,彼等の場合もそうだったとしたら,その方が話としてはおもしろい.
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