■レムニスケート積分(その22)

 円が定規とコンパスだけで奇数のn等分することができる必要十分条件はnがフェルマー素数(n=2^2^m+1の形の素数:3,5,17,257,65537)であることです.

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 一般的なn=2^m+1でなく,そのうちの特別な2^2^k+1に限る,さらにそのうちの素数のものに限る・・・ここででてきた特別な形の素数はフェルマー素数と呼ばれています.

 正257角形も正65537角形も定規とコンパスで作図できるはずですが,

[1]リヒェロットは1832年に正257角形の作図法を構成

[2]ヘルメスは10年間を費やして1894年に正65537角形の作図法を構成

しました.

 [1]は正しいものであることが確認されていますが,最近の研究によると[2]の作図法の一部には間違いが含まれているとのことです.

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