■レムニスケート積分(その19)
【1】レムニスケートのn等分と次数n^2の方程式
sl(nu),n≧3をsl(u)の関数として表すことは大層複雑である.
sl(nu)=0
をsl(u)について解くとかなり次数の高い式が現れると思うのだが,ガウスによれば次数n^2の方程式に帰着されるとある.
たとえば,s=sl(2ω/5)とおくと,sl(5u)の乗法公式により,sは
(5−2s^4+s^8)(1−12s^4−26s^8+52s^12+s^16)=0,
すなわち,24次方程式の根になるが,因数(s−1)で割り切れることを考慮すると25次方程式が得られるというわけであるが,この理由がわからない. (佐藤郁郎)
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ガウスがどのような方法をとったかわからない。ただ、n=5の場合も、(かなり怪しい手法をとりながら)なんとか低い次数の方程式がえられた。たとえ、高次であろうと、(因数分解などをして)n^2次方程式が得られること、裏を返すと、高次の方程式を因数分解して、冗長な因子を除去する根拠を見いだしたのだろう。それはsl[u]が0と1の間にあるとか、総合的な判断が出来たのだろう。 (阪本ひろむ)
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