■多面体元素定理のゆくえ(その2)
有理数=無理数のような矛盾を導き出したかったのであるが,うまくいかない.
[1]空間充填2(2^n−1)胞体も空間充填2^n+2n胞体もその二胞角(をπで還元したもの)は等しい(0である)ことから矛盾を導くことはできない.
[2]2(2^n−1)=2^n+2n
2(n+1)!=2^n・n!
がいずれも成り立つのは,n=3のときだけである(奇跡的一致).
[3]空間充填2(2^n−1)胞体{3,3,・・・,3}(1,1,・・・,1)が,cubic symmetryをもつのは3次元のときだけである.
{3,3}(1,1,1)={3,4}(1,1,0)
[1]よりも[2][3]の方が強い条件になっているのだろう.
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3次元と4次元では重複する場合がある.
{3,3}(0,1,0)≡{3,4}(1,0,0)
{3,3}(1,0,1)≡{3,4}(0,1,0)
{3,3}(1,1,1)≡{3,4}(1,1,0)
{3,3,4}(0,1,0,0)≡{3,4,3}(1,0,0,0)
{3,3,4}(1,0,1,0)≡{3,4,3}(0,1,0,0)
{3,3,4}(1,1,1,0)≡{3,4,3}(1,1,0,0)
3次元と4次元で重複が存在する理由は,正四面体(正16胞体)の辺の中点を結ぶと正八面体(正24胞体)ができるからである.
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