■ヒルツェブルフの符号数定理とベルヌーイ数(その9)
pi=H^4i(M,Z),第i次ポントリャーギン類
ci=H^2i(M,Z),第i次チャーン類
wi=H^i(M,Z2),第i次シュティーフェル・ホイットニー類
などの特性類が定義されるが,特性類について聞きかじったことをまとめておきたい.
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アティヤとヒルツェブルフはリーマン・ロッホ型定理の応用として,スピン多様体M^4nに対して,nが奇数ならば
A[M^4n]=2Z
であることを示した.
これより,4次元多様体M^4がスピンならば
σ(M^4)/8=L[M^4=−A[M^4n]=2Z
であるから,
[1]ロホリンの定理(1952年)
4次元多様体M^4がスピンならば,符号数σ(M^4)=16Z.
が得られる.
なお,
[2]シャニーヌの定理(1981年)
8k+4次元多様体M^8k+4がスピンならば,符号数σ(M^8k+4)=16Z.
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